一級葬祭ディレクター 家族葬 花*花の内山晃孝と申します。
今回は『数珠』のお話を書いてみたいと思います。
・『数珠』とは
そもそも「数珠」とは何なのか。数珠本来の役割はお経を唱えた回数を数える為のもの、と言われています。基本的には僧侶が使う仏具なんですね。
・なぜ通夜葬儀に参列する人も『数珠』を持つのか
僧侶が読経で使うものをなぜ参列する人が持っていくのか。数珠にはお経を数えると言う役割以外にも故人に対する供養の気持ちを表すと言った意味があるそうです。一般的に見かける数珠は「略式数珠」と呼ばれていますが、本来の数珠「本式数珠」には玉の数が108個付いています。これは人間の煩悩の数を表し、数珠をもって手を合わせる事でワルいものを祓うと言う意味もあります。
・『数珠』を忘れてしまったら
もし、あなたがお通夜やお葬式に参列する際に数珠を忘れてしまった場合。特にあわてる必要はありません。供養を想い心から手を合わせる事に数珠のあるなしは関係ありません、ただし「基本的なマナー」であるため、用意が出来そうであれば「可能な範囲」で用意しましょう。
・『数珠』を忘れてしまった際のNG
数珠を持っていない、持ってくるのを忘れてしまった。そんな時に「誰かに借りよう」と思う人がいるかも知れませんが、この行為が一番のマナー違反です。数珠は「念珠」とも呼ばれ、持ち主本人の念が籠ったものですので数珠の貸し借りはしない様にしましょう。人から借りるくらいなら数珠なしで参列された方が良いでしょう。
・『数珠』の形見分け
お葬式でご遺体を棺に納める際、故人の手元に生前使用していた数珠を掛ける事があります。その際に「ご家族の方で形見分けにお受けされる方はいらっしゃいませんか」と言う事があります。故人から数珠を「譲り受ける」事はマナー違反ではありません、故人の想いを引き継ぐと言う点ではよい事でしょう。ただし数珠には「男性用」「女性用」などの使い分けがあるので注意しましょう。長年使用されていた数珠は紐や房が劣化している場合もありますので、お近くの仏具店などへお手入れと修理へ出すのも良いでしょう。
ご拝読いただきありがとうございました。
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