

一級葬祭ディレクター 家族葬 花*花の内山晃孝と申します。
今回は『涅槃会』のおはなしです。
・『涅槃会(ねはんえ)』とは
「涅槃会」とは仏教の祖である「お釈迦様」が亡くなられた日に行われる法要の事です。
涅槃と言う言葉は古代のインドの言葉(サンスクリット語)の「ニルヴァーナ(迷いない境地)」の訳語で、「お釈迦様が入滅(お亡くなり)を迎え、迷いない境地へ入られた日」とされ法要が執り行われます。
涅槃会は2月15日に行われますが、正確にお釈迦様の命日が分かっているわけではなく。インドでは「第2月の満月の日」と言われ、これが中国へ伝わり「(旧暦の)2月15日」となり、そのまま日本にも伝わったと言われています。旧暦の2月は現在では3月にあたる為、3月15日に法要を行う寺院もあるそうです。
・涅槃会の『法要』
涅槃会では全国各地の寺院で、お釈迦様の最後の様子を描いた「涅槃図」を掛けてご遺徳を偲ぶ法要が執り行われます。
涅槃図にはお釈迦様の周りに多くのお弟子さんや数多の動物、そして周囲に生えている「沙羅双樹(さらそうじゅ)」までも白くなり悲しみを表したと描かれています。この沙羅双樹はお葬式の際に「四(紙)華花(しかばな)」として祭壇に飾られたりもします。
また、お釈迦様は入滅の際に頭を北に向け、心臓のある左側を下にし、西を向いて横たわっている様子が描かれています。この事からお亡くなりの際に故人を「北枕」で寝かせるようになったと言われています。
・『だんご』と『はなくそ』
涅槃会では法要の際にお供え物をします。
だんごは「涅槃団子(ねはんだんご)」と言い、お釈迦様の遺骨である「仏舎利(ぶっしゃり)」を模したものと言われています。地域や寺院などで色や形などが多少は異なるそうですが、基本的には丸いお団子だそうです。
はなくそは「花供御」と書いて、そう読みます。これはお正月の供えた「餅」で作ったあられの事だそうです。本来、仏様に備える供物の事を「はなくご(花供御)」と呼びますが、お供えした後にお下がりとして頂く際に、「これはお釈迦様のはなくそだ」と揶揄したことがこれの始まりだと言われています。
まとめ
新型コロナウイルス感染拡大防止の面からも今年も涅槃会の法要で一般参列はおそらく中止されるところが多いでしょうし、お団子やあられのお下がりも頂けるところは少ないと思います。明日の涅槃会にはお仏壇が有ればお仏壇に、お仏壇が無くても仏様やご先祖様を思い浮かべながらお供えをしてみてはいかがでしょうか、仏様からのお下がりには無病息災の加護があるとも言われていますので、ご準備してみてくださいませ。
ご拝読いただき、ありがとうございました。

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