一級葬祭ディレクター 家族葬 花*花の内山晃孝と申します。
今回は『祭壇』のお話を書いていきたいと思います。
・『祭壇』とは
「祭壇」と言う言葉の広義は「神仏や故人の為にお供え物を捧げて供養する為の、他より一段高く作られた場所」とされています。昭和の初期までは現在で言うところの「枕飾り」のみを設置して「白木の輿(こし)」に柩を入れて担いで墓地へ運び埋葬する事が一般的でした。高度経済成長期以降に火葬の普及とともに葬儀の形態が変化し、葬儀を行う場所に「白木祭壇」を飾る形式が広がってきました。葬儀の祭壇の歴史はまだ60年程しか経っていないと言う事です。
・『祭壇』の分類
葬儀の祭壇の歴史はそこまで古くはありませんが、「祭壇」と言う言葉自体は古くからあります。これは祭壇の分類によるものです。
常設祭壇:お寺の本堂や家庭の仏壇など常に設置されている祭壇のこと
仮設祭壇:葬儀や四十九日の間の一時的に設置されている祭壇のこと
葬儀場で見掛ける祭壇は「仮設祭壇」になります。
・『祭壇』の種類
葬儀場で設置される祭壇は大きく3種類に分けられます。
宗教色を重んじる祭壇
「白木祭壇」・「神葬式祭壇」・「キリスト式祭壇」などが代表的なものです。それぞれの宗教に応じた飾りを施すためにその宗教以外で使用される事は基本的にありません。
生花祭壇
名前の通りお花で飾る祭壇になります。生花祭壇には宗教色がありませんので、宗教・宗旨を問いません。聖職者の方の許可を頂ければそれぞれの宗教でも生花祭壇を使用する場合もありますし、無宗葬や自由葬・偲ぶ会などで使用されます。生花を使用しますので、季節によっては色合いや種類などの希望に添えない事もあります。
オリジナル祭壇
最近では故人の趣味やイメージ、遺品などを飾るオリジナルの祭壇を使用する葬儀社も増えてきています。オリジナルの祭壇は故人の人となりを表すのに相応しい祭壇の仕様ではありますが、葬儀の規模や製作時間、準備に日程の調整が必要になります。予算や日程などの条件を葬祭業者としっかり検討する必要があります。
・『祭壇』の費用とは
葬儀費用の内もっとも大きな部分を占めているものが「祭壇の使用料」になります。大抵の葬祭業者さんでは見積書を作成する際に「祭壇」から説明に入る所が多いと思います。
祭壇の費用は大きさや段数によって異なりますが、祭壇そのもの以外に人件費や「その他の費用」が含まれている場合が有りますので、祭壇を選ぶ際には「費用の内訳」を確認する事をお勧めします。
葬儀の祭壇には「故人を大切に祀り、弔う」と言う意味があります。しかし、残された家族の方にもこれからの事を考えておくことも重要な問題です。高価なお葬式をしたからよいと言うものでもありませんし、必要なものをしっかりと選んで、それぞれに合ったお葬式を行っていただければと思います。
ご拝読いただきありがとうございました。
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