一級葬祭ディレクター 家族葬 花*花の内山晃孝と申します。
最近テレビを見ているとやたらと「家族葬」「お葬式は小規模で」…と言うCMを見掛けます、時代とともに考え方や捉え方が変わっていくことは当然でしょう、ただ目にする事に流されて「何のためにこんな事(お葬式)をするの?」と言う部分が抜けているのではないかと思い、今回の記事を書いてみることにしました。
・お葬式の役割
『なんでお葬式をしなくてはいけないのですか?』この質問はなかなか難しいものですが、私たち葬祭業に携わる者が学ぶ『葬儀概論』と言うテキストには以下の様に書かれています。
1.社会的な役割…故人が亡くなった事を関係者に『知らせる』役割
2.ご遺体への役割…故人の亡骸を保存処置し、最終的に火葬し遺骨とする役割
3.御霊への役割…宗教的に故人の霊を見送る役割
4.悲嘆に対する役割…遺されたご遺族の悲しみを和らげる効果の役割
5.様々な感情への役割…「人が亡くなる」事で遺された人の心情を儀式儀礼を通じて緩和する役割
6.教育的役割…「大切な人の死」を通して「命の尊さ」や「はかなさ」を伝える役割
この6つが葬儀を行う役割とされています。
・お葬式でしなければならない事
お葬式で必ずしなければならない事は
1.ご遺体を搬送し安置する事
2.ご遺体を棺に納め、火葬の手続きを行う事
3.火葬を行い遺骨とする事
この3つの間に様々な儀式儀礼を行います。
・お葬式とは
お葬式の『役割』と『しなければならない事』を突き詰めてみると、絢爛豪華な祭壇を飾る、宗教儀礼を施してもらう、大人数の参列者を呼ぶ、通夜葬儀で料理をふるまう、などと言う事が全く出てきません。しかし「大切な人の死」に直面したときにはどうして良いのか分からないものです、だとしてもご遺体をほったらかしにしたり、親族や友人知人、関係者に「死」を伝え弔う必要があります。そんな時に『お葬式』と言うカタチが存在する事によって遺族の負担を軽減する事が出来るのです。
・納得のいくお葬式
「お葬式はした方が良い」と思っていただいたとしても、『やっぱりおカネが掛かるんでしょ』と思われる方はいらっしゃると思います。ご家庭ごとに経済的な事情も異なりますし、以後の生活を考え葬儀に掛けることが出来る「おカネ」にも限りがあります。しかし、おカネを掛ける事だけが『良いお葬式』と言えるでしょうか、例えどの様なお葬式の型であったとしても「ちゃんと見送ってあげることが出来た」と思えることが『納得のいくお葬式』が出来たと言う事だと思います。
葬儀業者の立場から言うのであれば、どうしても我々も商売と言う視点になる為「大きな祭壇」「沢山の供花供物」「多数の参列者」「聖職者を呼ぶ」と言う点を否定はしません。これは会社を維持し、従業員を守り、葬儀の仕事を続けて行くために必要な事だからです。
私がお葬式のご相談をさせて頂く際には、「その方がお葬式をするに際して何に気を置いているのか」「その方がイメージしているお葬式は何なのか」を出来る限り『対話』をしながら内容を決めていくようにしています。「宗教」「祭壇」「おもてなし」などお葬式において考えなくてはいけない事は今も昔もあまり変わりはありませんし、とても大変な事です。
お葬式を勧めるに於いて、『なぜ』を『納得』に変えていけるように日々の業務に取り組んでまいります。
ご拝読いただきありがとうございました。
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