「家族葬」は友人・知人なども広く参列する「一般葬」と比べて規模も小さく手軽さがありますが、準備が一切不要ということでもありません。ここで準備しておきたいもの、事前にしておきたいことを整理しますので参考にしてください。
遺影写真
お葬式の祭壇に飾る遺影写真を用意しておきましょう。どの写真にするか悩まれる方もいると思いますが、以下のポイントを押さえて探せば問題ありません。
ピントが合っている写真
ピントが合っておらずぼやけているような写真は選ぶべきではありません。解像度が高くはっきりとお顔の写っている写真を探しましょう。
カメラ目線になっている写真
真正面から撮った写真で、カメラに目線が向いているものをできるだけ選びましょう。
古すぎない写真
亡くなったときから遡って数年以内に撮影された写真を探しましょう。期間に決まりはありませんが、風貌が大きく異なる写真は避け、古すぎないものを選んだ方が良いです。
お顔全面が写っている写真
お顔の前に別の被写体が被っているような写真は避け、故人だけが写っている写真を選びましょう。
写真での服装に関しては気にしすぎる必要はありません。故人らしさが出ている服装なら正装でなくても問題ないです。気に入る写真が見つかれば葬儀社に連絡してみましょう。
故人の戸籍等がわかる書類
死亡届など書類作成をするときに故人の情報が必要になることも多いです。戸籍など、故人に関する記載をするときに困ることのないよう、住民票などを取得しておくと良いでしょう。
死亡届
人が亡くなったときは、死亡届を役所に提出する必要があります。法律上はご家族の方などに「死亡の事実を知った日から7日以内の提出」が義務として課されています。
死亡届は死亡診断書と1つの用紙になっていて、死亡診断書の方は医師が記入をするものです。死亡届の記入欄だけに必要事項を記載し、届出人が署名押印しましょう。
なお、死亡届は葬儀社に提出してもらうことも多いです。死亡届が提出されていないと火葬で必要な火葬許可証が得られないからです。
参列していただきたい方のリスト
家族葬の場合は参列者が親族だけです。そのため参列者に関してあまり悩むこともありませんが、参列される方について範囲を決めておき、その方々の連絡先などをリストにまとめておくとその後の手続がスムーズになります。
なお、参列者を決めるときはトラブルのないよう、故人の意向やご家族、親族の方などの意見も反映させることが大事です。
家族葬当日の服装
「葬儀に適した服装が準備できていない」といったことのないよう、家族葬での服装も用意しておきましょう。
家族葬でも一般葬と服装に変わりはありません。親族しかいない場合でもラフな格好は避けます。
男性であれば光沢がない黒のスーツ、ネクタイ、白のシャツが無難です。アクセサリーは結婚指輪など最低限にし、清潔感も意識しましょう。なおネクタイピンについては必要ありません。
女性であれば黒のスーツのほかワンピースも着用でも問題ありません。その他、黒のパンプス、最低限のアクセサリー、控えめのメイク、などを意識しましょう。パールのアクセサリーについては葬儀の場でも受け入れられています。
子どもの場合はあまり厳しく考える必要はありません。制服があるなら制服で、制服がないときは落ち着いた服装を意識すれば良いです。
家族葬当日の持ち物
葬儀当日の持ち物も確認し、用意しておきましょう。
バッグ
派手さのない、黒で落ち着いたデザインのものとすべきです。
数珠
宗派により数珠の種類も異なりますが、宗派がわからないときなどには略式数珠を買っておくと良いです。
ハンカチ
柄が少し入っていても問題はありませんが、派手なものは避けて、できれば黒か白で無地のものを選びましょう。
持ち物や準備しておくことについては、地域の風習などにより異なるケースもありますので注意しましょう。困ったことがあれば葬儀社に相談することをおすすめします。
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