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  • 執筆者の写真家族葬 花*花

浄土宗について




一級葬祭ディレクター 家族葬 花*花の内山晃孝と申します。

前回からの続きで本日も仏教のお話、今回は『浄土宗』について書いてみたいと思います。ふんわりと語ってまいりますので、温かい目で見てやってください。


・『浄土宗』とは

浄土宗は「法然上人」が開いた宗旨になります。本山は京都にある総本山「知恩院」でご本尊は「阿弥陀如来」、お唱えは「南無阿弥陀仏」になります。浄土宗ではこの「お念仏」を重要としていて『お念仏を唱えていれば極楽浄土に往生できる』と考えられています。以前に書いた浄土真宗とよく似ていますよね、その違いについても簡単にご説明します。


・浄土宗と浄土真宗の『違い』とは

上にも書いた通り浄土宗の開祖は法然上人ですが、浄土真宗の開祖はその「お弟子」さんの親鸞聖人になります。「お念仏」の考え方も浄土宗では「唱えること」が大事だというのに対して浄土真宗では「唱えようとする気持ち」が大事だと考えられています。規律についても浄土宗の僧侶は結婚や肉食などを行わない「禁欲」を旨としていますが、浄土真宗ではそう言った戒律はありません。


・浄土宗でのお葬式の特徴

浄土宗ではお唱えをする事が重要と考えられていることから葬儀のお経の最中に「南無阿弥陀仏」のお唱えをする機会が何度かあります、僧侶が『同称十念(どうしょうじゅうねん)』と言った後に「南無阿弥陀仏」を十篇お唱えする事があります(ナムアミダブ×4回・ナムアミダブ×4回・ナムアミダブツ・ナムアミダブツ)。その際には皆さんも僧侶に合わせて合掌し故人を想いお唱えしてあげましょう。


・浄土宗でのお焼香

浄土宗のお葬式でお焼香をする際には左手に数珠を持ち、右手の人差し指・中指・親指の三本でお香を摘まみ『額元まで掲げてから』香鉢にくべます、回数については『特に決まりはありません』。ですので1~3回の中でご自身が心のこもる形でお焼香をしましょう。


お葬式の際には『黙って静かにしている』と言う事が当たり前のようになっていますが、亡くなられた方へのご冥福や供養を祈るためにお経のすべてを僧侶と一緒に唱えることは難しいとは思いますが、浄土宗では明確に『南無阿弥陀仏』のお唱えが出来ますので、お念仏を唱えることが大切な浄土宗ではご一緒にお唱えしてあげてください。

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