一級葬祭ディレクター 家族葬 花*花の内山晃孝と申します。
今回は火葬場への『行きと帰り』のお話です。
お葬儀の際に気が付いている方は少ないかもしれませんが、火葬場へ向かう道と戻ってくる道を微妙に変えて送迎をしています、最近は火葬場併設の葬儀場や自家用車で向かわれる方もいらっしゃるので、全てに当てはまる事ではないかも知れませんが、そんなお話です。
・火葬場への行と帰り、道を変えるのはなぜか
これは「土葬の時代」の習慣が変わって残ってしまったものと言われています。
土葬の時代にはお棺を墓地まで担いで行き、埋葬した後に帰り道を変えると言う風習がありました。これは故人に帰り道を分からなくさせて霊が戻って来ない様にとしてされていたものです。
故人に対して少し酷なようですが、これには『逝く先を違えずに向かってください』と言う想いが込められています。
・出棺に際しての風習
道を変える以外にも様々な風習が存在しています。
出棺時に柩を回す…これは故人の方向感覚を無くし、家に戻らない様にする為に出棺する際に水平方向に柩を回してから出棺すると言うものです。
お茶碗を割る…出棺する際に故人の使用していたお茶碗を割り、「帰ってきてもあなたの食器はありませんよ」とその音を聞かせることで故人の冥福を祈ると言うものです。
仮の門を建てる…玄関とは別に一時的に『門』を作り、そこを柩が通った後に撤去して出入口を分からなくさせると言うものです。
これらはほんの一部の風習で地域によって実に様々な風習があるそうです。
・現在では
現在では火葬が主流であり、火葬した後にお骨を骨壺に納め一定期間(忌が明けるまで)ご自宅などにご安置する為、あまり意味のある風習ではなくなっています。ですが、ご遺族の中には様々な年齢・文化・習慣をお持ちの方がいらっしゃいますので、葬儀社でも十分に理解しつつ『配慮』としてこうした風習を今でも行っている場合が有ります。
まとめ
お葬式は様々な文化・風習・伝統と故人に対しての想いの上に成り立っています。近年そう言ったものがあまり重んじられなくなっている様な風潮ですが、『想い・文化・風習・伝統』を大切にし、一つひとつのお葬式に向き合っていきたいと思います。
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