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  • 執筆者の写真家族葬 花*花

『中陰』のお話の続き、キリスト教における『中陰』とは



一級葬祭ディレクター 家族葬 花*花の内山晃孝と申します。

『中陰』のお話も今回で一区切りになりそうです。

今回はキリスト教に於いて『中陰』と類するもののお話を書いていきたいと思います。


・キリスト教には『中陰』がない?

厳密に言うと「法要と言う概念がない」と言う方が良いでしょうか。キリスト教に於いては、「死ぬこと=神のもとに召されること」であり悲しみよりも喜ばしい事として捉える為、仏教の様に追善供養をしたり神道の様に霊祭をして祀ると言った『供養』をする必要が無いので法要を行う文化が一般的にはならなかったようです。ですが、全く何もしないわけではなく「亡くなった人を思い返し」たり「自らのけじめ」の為に『追悼』といった形式で行われています。


・カトリックにおける『追悼』

カトリックでは『追悼のミサ』と言う形で行われます。これは亡くなられてから『3日目』『七日目』『30日目』に「教会に親族や友人」などを招き行われます。また一年後の命日に『昇天記念日のミサ』を行います。これ以降は特に決まりはないそうですが、10年・20年などの区切りで希望によりミサを行うこともあるそうです。

またこう言った「特定の個人」に対する追悼の他に『万霊節(オールソールデイズ)』と言う追悼式が行われます。これは11月2日を「死者の日」として、「すべての死者」の為に墓地の掃除やお花を供えて悼む式典だそうです。


・プロテスタントにおける『追悼』

プロテスタントでは亡くなられてから一月後に『昇天記念日』として『記念集会』が行われます。この記念集会は特に場所の決まりはなく、教会以外にも自宅や参加者が集まりやすい場所で行われるそうです。故人の追悼式を行った後、お茶会などをして想い出を語ったりします。また『1年』『3年』『7年』の命日にも同じように記念集会を行います。それ以降は特に決まりはないそうです。


・キリスト教の『追悼式』に参加する際に

キリスト教の追悼式では親族だけでなく友人知人も参加する事があります、ですので皆さんの中でも今後もしかしたら招かれる事があるかも知れません。参加される際には数珠などは持たずに略礼服もしくは地味目の平服で参列するようにしましょう。献花を持参する場合はユリやカーネーションの白を基調とした花を白いリボンで留めて持参しましょう。仏式の様な「お供物」ではなく、お茶会で召し上がりやすいお菓子や『献花料』などを包んでも良いでしょう。


キリスト教では死後の概念が仏教や神道とは異なるので追悼の仕方もかなり変わって見えるかもしれませんが『亡き人を偲ぶ』と言う気持ちが無いわけではありませんし、その作法も時代とともに日本の文化と混ざり取り入れながら変化している部分もあります。押し付けあうのでは互いに理解しつつ故人を悼む時間を過ごせるようにして行けたらよいですね。


今回ご紹介したように、キリスト教での法事に相当する儀式はその意味合いが大きく異なります。故人のために行うのではなく、どちらかというと自分たちのために行うという部分が強いため、行うかどうかは遺族たちの心情によっても変わるのです。これが、仏教に比べてアバウトになる大きな理由でしょう。「自分たちのために」とはいいますが、故人のことを偲ぶ必要がないと思っているわけではなく、死後の不安がないキリスト教ならではの感覚といえます。追悼ミサや記念集会に参加する際には、「悲しむためのものではない」ということを覚えておくといいでしょう。

さて、これで『中陰』のお話は一区切りになります。またご質問などを頂けたら私的な解釈も混じりますが書いていきたいと思います。


ご拝読いただきありがとうございました。


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