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  • 執筆者の写真家族葬 花*花

『葬式饅頭』のおはなし



一級葬祭ディレクター 家族葬 花*花の内山晃孝と申します。

お葬式が簡略化され、儀式儀礼や伝統文化が希薄なものになりつつあります。もともと「ご不幸事」であるお葬式の風習は一般的ではないので、知らない方も多いでしょう。

お葬式の用語や風習についてお話してみたいと思います。

今回は『葬式饅頭』についてです。


・『葬式饅頭』とは

現在ではほぼ行われる事がなく、この言葉を知っているのもご年配の方か葬儀と和菓子の関係者くらいではないでしょうか。

「葬式饅頭」とは通夜や葬儀の際に参列者に振舞われたお饅頭の事を指します。甘いものが貴重であった時代に故人の財物を残された人たちにお返しする『布施』の精神から発生したと言われています。基本的にはお饅頭を用いますが、羊羹やおはぎで代用する場合もあるそうです。


・『ご当地』葬式饅頭

所変われば葬儀の風習や文化も異なるように、葬式饅頭も地域によって随分と変わる様です。


北海道地方:北海道では葬式饅頭を「中華まんじゅう」と呼ぶところがあるそうです。コンビニで売っているような物ではなく、生地に小豆餡を包んだ「三日月型」をしているそうです。


東北・関東・甲信越地方:これれの地方では「春日饅頭」や「緑白饅頭」が用いられます。春日饅頭は手のひらサイズで小判型をしており、焼き印が押されています。緑白饅頭は名前の通り、緑と白のお饅頭が2つセットで配られています。


関西地方:名古屋から西の方面では「黄白饅頭」や「おぼろ饅頭」が用いられます。山芋などを生地に練りこんでいる事から「じょうよ饅頭」などと呼ばれている所もあるそうです。


一部の珍しい葬式饅頭:静岡県の遠州地方では「お平パン」、岡山県の一部の地域では「葬儀パン」の様に饅頭ではなくパンを配る地域もあります。


・『紅白』の葬式饅頭

お葬式は不祝儀事ですが、場合によって紅白を用いる事があります。

今でこそ平均寿命が延びて長寿の方もいらっしゃいますが、平均寿命が現在ほどではなかった時代には「88歳の米寿」を超えて亡くなられた方のお葬式の際に「天寿を全うした」、「長寿にあやかる」と言う意味から、お葬式で「紅白饅頭」や「お赤飯」、「紅白砂糖」を配る事があります。今でも一部地域には根強くその風習が残っているそうです。


まとめ

今回は葬式饅頭についてお話してみました。

ちなみに私は静岡県の浜松北部の出身で、お葬式と言えば「お平パン」でした、それが常識だったのでこの仕事を始めた際に「供養品」の種類の多さに驚きました。

この記事を読んでいただいた方の中で、『地元の葬式饅頭』が有れば教えて頂けるとありがたいです。


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